あけましておめでとうございます(校長より新年のメッセージ)
あけましておめでとうございます。ここアメリカに住んでいると、日本のお正月の雰囲気を実感することは難しいですが、日本のテレビ番組を見ると賑やかなお正月の様子が伝えられ、さながら日本にいると錯覚してしまいそうです。
ただ今年は、年明け早々日本から大変なニュースが続けて届き、日本のテレビでは各局とも大地震による津波に対しての避難を呼びかけ、また航空機事故の状況を伝えていました。日本にいる、皆様のご家族やお知り合いの方など大丈夫だったでしょうか。
ここに謹んでお亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。
さて、今年は干支で言うと辰年となります。干支は十干と十二支を組み合わせたもので、今年の干支は正確に言うと甲辰(きのえ・たつ)となります。干支は日本だけではなく、中国などをはじめとする主にアジア地域の漢字を使う文化のある国や地域でも使われているそうです。
国が違えば文化や風習が違うことも多いですが、この干支の動物(十二支)も国や地域によって違うそうです。例えば「亥」は、日本では「いのしし」ですが、中国や韓国、台湾などでは「ぶた」となるそうです。また日本では「卯」は「うさぎ」ですが、ベトナムなどでは「卯」に変わって「猫」となるそうです。
「やまびこ 12月号」で今年の漢字について触れましたが、令和5(2023)年の世相を一字で表す「今年の漢字」は応募総数14万7878票のうち、5976票を集めた「税」が選ばれました。
日本国内では、所得税や消費税といった「税」にかかわることが一年を通じて話題となっていたことからではないかと、分析されています。
さて本年はどのような漢字で表わされる年になるのでしょうか。一人一人が自分の目標に向かって着実に前進できるよう、頑張ってほしいと願っています。
新しい年を迎えるにあたって次の詩を紹介いたします。
「美しく自分を染めあげて下さい 」(サトウハチロー)
赤ちゃんのときは白
誰でも白
どんな人でも白
からだや心が 育っていくのと一緒に
その白を 美しく染めていく
染め上げていく
毎朝 目がさめたら 今日も一日 嘘のない生活を 送りたいと祈る
夜 眠るときに ふり返って その通りだったら ありがとうとつぶやく
ひとにはやさしく 自分にはきびしく
これをつづけると 白は素晴らしい色になる
人をいたわり 自分をきたえる これが重なると 輝きのある色になる
生まれてきたからには よき方向へ進め
身体や心を大きくするのは よき道を選べ
横道はごめんだ おことわりだ 急がず ちゃくちゃくと
自分で自分を 美しく より美しく 染め上げてください
子どもたち一人一人が自分らしく、そして美しい色を染め上げられるよう、今年も教職員一同全力で教育活動に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。
校長 横澤 広美